山と街をつなげる庭づくり、fanlandscape。

ブログ「やまんちゅのよもやま話」

2024.03.04

浜名湖を望みながら

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今日は地元浜松で造園工事。

遠くに浜名湖を望む、ミカン畑に囲まれた風光明媚な現場です。

周りが緑で囲まれていて借景も樹木と山と浜名湖という事で、植える樹木は控えめです。

こういう借景が良い場所へ無理に樹木を植えてしまうとかえって気持ちの良い空間を阻害してしまいます。

あえて植えないという選択も必要です。

敷地に高低差があるので、もっぱら石積みメイン。

石はもともと敷地にあった「三ヶ日石」を使います。

ミカンの段々畑に使われていたものです。

野面積みで積んでいきます。

 

借景が素晴らしいと書きましたが、この景色を望む2階の屋根のデッキが最高です。

湖西連邦の遠くに浜名湖を望み、春のそよ風が吹き抜けるデッキ。

軒の出方もちょうどよく、中から見てもきれいに風景が切り取られています。

暖炉などもあって居場所がたくさんありますが、ここが一番落ちつく居場所になりそうです。

 

植栽は母屋と新築の間のこの空間のみ。

あまりたくさん植えずに、手水鉢にもともとあった大きな鉢を使いました。

存在感ありますね。

金魚を飼うそうです。

これから暖かくなっていく季節。

あの2階のデッキでくつろぐお客様の姿が目に浮かびます。

こんな家を建てたら旅館に行ってくつろぐなんてしなくてもよさそうですね。

今回は植栽少なめでも借景に助けられて気持ちの良い空間ができましたが、街中の喧騒にあふれる中でも

ここと同じような空間が作れるような庭造りをしていきたいと思います。