山と街をつなげる庭づくり、fanlandscape。

ブログ「やまんちゅのよもやま話」

2017.09.06

太陽光発電について思う事

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先日、八ヶ岳方面に行ったときにも思ったことですが、太陽光パネルの多さに驚きます。
『こんなところにも太陽光発電のパネルが!去年は無かったのに・・・』
というような場面に最近よく出くわします。

原発の危険性が叫ばれている中、安全な再生可能エネルギーなので増えることは喜ばしいことなのかもしれませんが、最近それが行き過ぎているような気がします。
閑静な住宅地のまっただ中、ため池が埋め立てられたあと、公園の横の空き地、田舎の畑、風光明媚な山の中などなど空き地があれば太陽光発電が出来てる状況です。
今、自分たちが広葉樹の植林をしている山の近くでも木が伐採されて太陽光発電が設置されているという話も聞きました。
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こんな状況に出くわすにつけ、悲しい気持ちになります。
誤解が無いように言うと、太陽光発電を否定しているわけではありません。
再生エネルギーの活用として、光熱費を抑える一つの方法として、有効な方法だと思います。

しかしながら、のべつまくなしにどこにでもと言うのは違う気がします。
福島の原発事故があり、太陽光発電の利用が活発になってきた当初は、周辺に人が住んでいない海岸沿いのだだっ広い敷地に計画していたのを記憶しています。最初は人が住んでいるところはまずいだろう、という判断でそういう場所に作っていたと思いますが、今はもう関係なく居住地の中にもメガソーラーと呼べるような大きな施設が出来ています。

このまま無計画に設置してしまっていると、後で色々なしわ寄せが来そうです。
そういえば、昨年あった栃木の鬼怒川の堤防決壊も太陽光発電の設置が原因ではなかったでしょうか?

マイナスなことばかり書いてしまいましたが、先も言った通り否定しているわけではありません。
止まっていた原発も順に動き出しています。そんな時だからこそ今一度太陽光発電について活用方法をしっかり考えてみたい、昨日は綺麗な八ヶ岳をバックに黒々とした太陽光パネルを眺めてそう考えさせられました。