山と街をつなげる庭づくり、fanlandscape。

ブログ「やまんちゅのよもやま話」

2025.10.20

アブラギリ

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山の圃場にはいろいろな樹木が自生しています。

このアブラギリもその一つ

葉や実が「桐」に似ているところから名前が付いていますが、

実際はトウダイグサ科という別の種類です。

種子から油をとるために江戸時代に中国から伝播したとされています。

秋になるとこの実が道端にたくさん落ちています。

この油は耐水性、防虫効果があり、フローリングや木製家具の艶出し、油紙にも使われ、

この油紙で合羽、番傘、提灯などを作っていたそうです。

今は役目を終えて里山に放置されたものが自生しています。

このアブラギリ、種から発芽する確率が高いらしく、耐陰性もあり、また本家の桐と同じく成長が早いので

気が付けば杉林の下はアブラギリの林になっていました。

杉を間伐する際にはいずれ切られてしまう運命だと思いますが、旺盛な生命力です。

このまま放置すればほかの植物を駆逐してアブラギリだけになってしまうかもしれません。

もともとは中国から来た外来種。やはり本来あってはいけないものなのでしょう。

最近もいくらやっても外来種が駆除できないなどのニュースを耳にします。

庭に植える植物たちも間違って外来種を入れることのない様に心がけたいと思います。